雨の夜が鮮やかな波形になる 失くしたものに混じれぬまま
僕はそこに残された未来の痕 昨日の影に四肢を託す
推し量れど憂うほどの意味などない
ただ少しの言葉だけを残せるなら
今も腕を揺らす微圧は きっと虚像に沈んだまま 君がいない道
けれど僕は生きていくだろう 握り締めた温度を手放したままで
無味の先でその石に刻むのだろう そうした果てを笑えばいい
吹き荒めば耐えるほどの種ではない
それでもまたいつか果てた影と共に
今も胸を叩く痛みが きっと虚像に塗れた中 君がくれた意味
だから僕は生きていくだろう 握り締めた温度を忘れたとしても
携えてきた罪で廻した季節をはなむけに
今も耳を摩る言葉が きっと虚像に残したもの 熱く巡るように
そして君は生きていくだろう 走り出した温度とずっと僕の胸の中で
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