夕暮れから夜になるとき。その時間は、足早に過ぎ去っていく。
その時の空がきれいだ、なんて皆は言うが、僕は違う。
その時間が、一番嫌いだった。

まぁ、理由なんて単純で、たまの休みで両親が遊んでくれても、その時間が来ると終わり。
どれだけ遊びたくても、問答無用でおしまいだ。
だからってその時間を嫌いになるなんて・・・。なんて思うだろうけど、もうひとつ理由がある。

父の仕事は夜勤が主な物で、いつも夜は家にいなかった。
母はふらふらと出ていく癖があり、いつも知らない人といて、夜なんてほとんど家にいなかった。
つまりこの時間は、僕が一人になることをあざ笑うかのように暗くなる時間だったのだ。

だから、僕はこの時間が嫌いだ。
・・・少なくとも、明日も明後日も。

『汝、自由を望むか?』
「自由・・・あぁ、望んでいるよ。」
『汝、幸せを望むか?』
「望んでいるよ。だけどお前はなんなんだ。」
『我の役目は、そなたの想いをかなえること。』
「・・・なら、僕を元の世界に戻してよ!」
「もうこんなところは嫌だ!帰りたいんだ!」
『・・・ならば、力を求めろ。敗北を味わえ。そして・・・』

何か、眩しい球状のものが近づいてくる。
金縛りにあったかのように、体が動かない。
だけど、不思議と僕の頭は、それを危険なものだと認識はしていないようだった。

「僕を・・・どこに連れて行くつもりだよ。」
『そなたが望む物をかなえる場所だ。そなたには、まだ足らぬ物がある。』
「・・・僕を試すの?」
『さぁ、願うがよい。今までの願いを思い浮かべるがよい。』

気が付けば、光の玉は目の前に来ていた。
「僕に・・・皆を救う力を!」
『その思いを忘れるなよ。和人。』

最後に聞いた言葉は、父の声にとても似ていたような・・・。そんな気がした。

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  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

Black dusk 第2章-5

もうね。更新が変になってきてるからね。
ちょっとね、某ハンターの人みたいにね、休載しようかな←
しませんけどねー。w

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閲覧数:120

投稿日:2014/08/16 10:55:40

文字数:760文字

カテゴリ:小説

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