【巡音ルカ】人生の卒業 / Graduation from Life【オリジナル】
ヒトの晩年から自然死にいたるまでの心理と認知を描写した歌です。医療関係者、介護職、それらの職業を目指す人、高齢者を在宅介護している人たちに、何らかの形で利用していただけるとうれしいです。
作曲:1979年、作詞:1981年、歌詞全面リライト:2010年。
アルバム「チェンジ・ザ・ブレイン / "Change The Brain"」収録
※iTunes向けの追加トラックです。Amazon MP3用のアルバムには含まれていません。
あふれる色に喜びの木々
揺れる木漏れ日 光り
駈ける雲の穂 風の手触り
葉ずれ さざめき 舞う紅葉
雨だれの声 彼方で咽ぶ空
かつて見た光景
かすかにたわむ水平線に
浮かぶ島影 朧ろ
響く潮騒 群青の綾
迫る夕闇 翳る色
消えゆく星の伝言咲きほこり
孤高の月 白く滲んで
灯る吊り橋 刻む夜汽車の音
記憶の底
漂う
この世界の彩りは夢
淡い日差しに浮かび消える
年を重ね姿変われど
そこにいた
たしかに
桜を80回見られるだけの
ほんのわずかないのち
1から80指折り数え
80秒待たずに数え終えて
過去は増えれど、未来は減るばかり
急ぐ四季に戸惑う
忘れ得ぬ人 たよりは絶えて
夜明けと日暮れに惑い
来年の春を明日に感じて
色も 香りも 音も 凪ぎ
子供のころの喜び湧きあがり
虹のように輝いて消え
明日より今日に 今日より今に 在り
うつつのなか佇む
うつせみのひとときは夢
揺れる日差しに溶けて流る
薄桜に透ける光
あと幾度見るのか
よく生きた
なつかしい道
これでいい 何もかも
夢の終わりをやさしく告げる時の音
かすかになり
あるがままに芽吹き萎れ
かすむ日差しに溶けて朽ちる
閉じる記憶
泊まる静けさ
人生の卒業
ゆるやかに
コメント0
関連動画0
クリップボードにコピーしました
ご意見・ご感想