憧憬を抱いては
先のないホロスコープ
戯言と約束は
セピア色の夢
A
嵐を見つめ
遥か望む炎
影を残し
視線重ねる
哀れ情けを
知らぬとは言わずに
底で気付く
報われない、と
B
消して、消して。
足りない自分を
どうか、どうか。
劣らぬように
S
残酷に愛させて。
隣に並べずに
栴檀となれないなら
造花となって朽ちていく
Sx
夕暮れの世界で
涙の落ちる音
壊れていく全てを
振り返ることもなく
S
残酷に愛させて。
腕の中に貴方を
誰よりも憧れた。
伏せる瞳に映す
S'
虚しさを絡ませて
押し隠した言葉を。
一面の徒花に
うずもれた愛しい人…、
S"
ひとつ、ひとつ、零れる
忘れていた痛みを
天秤の針が揺れ
傾き倒れ崩れゆく
灰の香りは甘く
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