「マスター、次教室移動だよ?」

そう言ったラビの声で目が覚めた。
ん、なんか…机がヌメヌメする…
「あはっ、マスターヨダレ垂らして授業中寝てるンだもん☆ほら、激写♪」
まだ、状況を理解できていない私の目の前にラビのケータイの画面がアップで見せられる。
「にゃぅ~…、だって昨日はアニメの最終回で、しかも…野球中継延長で……zzz」
「アホう!!だから、起きてよマスター!!つ~ぎ~理~科~だ~よ~」
「うむぅ…、行くってばぁ~」
ラビに引きずられるようにして理科室へと運ばれ、教室に着くと同時にチャイムが鳴った。
「はーい、席早く着けー。今日から天体を勉強するぞー」
先生が入ってきたけど…ダメだ…あの包まれるような優しい声聞いてたら…目が…とじて…く…

「マスター、次教室移動だよ?」

そう言ったラビの声で目が覚めた。
ん、なんか…机がヌメヌメする…
「あはっ、マスターヨダレ垂らして授業中寝てるンだもん☆ほら、また激写♪」
まだ、状況を理解できていない私の目の前にラビのケータイの画面がアップで見せられる。
ん、何これ。デジャヴ?
そのとき、後頭部にスコンッと何かが当たった。
「痛ぁ…。も~、誰?」
「マスター、授業中寝ないでくれないかな」
後ろを向くと、教科書を持った六星南斗が立っていた。
「はれ?ナント??なんで学校にいるの?てゆーか、大分久しぶりだよね?なんで白衣着てんの?」
「怒濤の質問攻めだな、マスター」
「ラビたんもナント兄会うの久しぶり♪」
目の前の彼六星南斗は、去年まで亜種藍荘の住人で、うちの最年長のボーカロイドだった(現:夜瑠紀デネ)。なんか、きれいな星空が見れるアパートで独り暮らしをする、って言って急に亜種藍荘を出ていった歌よりも星が好きなちょっと変わったボカロ(ヒト)だ。
でも正直、元から影薄かったから…居なくなってもなにも変わらないというか…
「で、ナント兄はなんで学校にいるの?」
ラビが横で尋ねた。
「ん、自分的にはただ流されるままだったんだが。気付いたら教育実習生になってた、理科の天体授業担当の」
「…気付いたらって、どんだけボーッとしてたんだよ」
ラビのツッコミにもナントは反応0。
「そっか…、元気でやってんならなにより~。そだ、教育実習っていつまで?」
「確か、文化祭があるんだろう?それが終わるまではマスターやラビと学校で会えるな」
「あ、文化祭。そういえばそんなのもあったねぇ」
「マスター!?なんで、花のJKがイベントを楽しまないなんてッ!」
「だって、ダルい…。」
「ははっ、マスターとラビは変わらずだな。じゃあ、自分はもう行くからな」
そういって、ナントは壁を指差しながら理科室を出ていった。
指差した方向には、授業開始時間を指す時計が…
「あ、次体育じゃなか「マスター!!遅刻だあぁ!」
チャイムと同時にラビにひきずられてまた廊下を走る。

私たちの日常はいつもこんなカンジで平和に過ぎる……

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい
  • 作者の氏名を表示して下さい

ようこそ☆亜種藍荘へ!4

マスターとラビは高校生ですよ~。
マスターはなにごとにも消極的。
ラビはなにごとにも積極的。

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投稿日:2010/07/05 12:30:12

文字数:1,232文字

カテゴリ:小説

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