最近暑い日が続いている。これはチャンスだと思った。
「あのさ、“二人”で海に行かない?」
隣に座っていたグミが目をキラキラさせてこっちを見る。
「海?」
「そう、海。」
「行く!絶対行く!!」
グミと海に行くことが決まった。
やった!!
……何で?
俺の目の前にはグミの兄弟がいる。
俺はグミと“二人”で海に行くんじゃなかったけ?
「ごめんね、グミヤ。お兄ちゃんたちがどうしても行きたい、ってうるさいからさぁ。」
「あ、うん。全然大丈夫。」
本当は大丈夫なわけないけどな!!
ここまで邪魔するって…
このシスコンが!!
紫色の髪をしたグミの兄、がくぽさんがいた。
「よろしくな。」
手を差し出してくる。
「あ、はい。よろしくお願いします…」
…って、痛い!!痛い!!
力強いんだけど!!
目笑ってないし!!
「グミヤとお兄ちゃん、仲良いね。」
「あはは…」
愛想笑いでごまかす。
「ねぇ、グミの彼氏ってコレなの?」
がくぽさんの隣にいた金髪の女の人が話しかけてきた。
ここにいるからグミの兄弟だと思うけど……グミより大人っぽい印象だし、姉、かな?
それより、初めてかける言葉がコレって失礼だろ。
「こ、こら!リリィちゃん失礼なこと言わないの!……ごめんね、グミヤ。妹が変なこと言って…」
別に気にしてない、とか答えるより驚いたのは
「え?妹!?」
「そうだけど、何か文句ある?」
「いや、何も…」
殺気のこもった目で睨まれたら何も言えない…
ヘタレなのか俺?
まぁ、邪魔は入ったけど、グミの水着姿は見れるし。
それにグミが喜んでくれれば良いし。
「グミヤ、海だよ!!泳ごっ!!」
「………。」
グミの水着姿…可愛い。
服装が違うだけで印象が変わる。
「グミヤ?…やっぱり、変かな?」
「ぜ、全然変じゃないよ!!すごく似合ってる!!」
「…ホント?」
「本当だよ!可愛いよ!!」
「あ、ありがと///」
「う、うん。」
あれ?何コレ?
俺、今恥ずかしいこと言わなかった?
「おい、お前何やってんだ?」
「「!?」」
「お、お兄ちゃん!いきなり話しかけないでよ!!びっくりしたじゃない!!」
「怒るな、グミ。動かないから心配しただけだぞ。」
嘘付け!!
絶対狙ったろ!!ニヤニヤしてるじゃん!!
せっかくグミと良い感じだったのに…
その後もあの二人に邪魔された。
がくぽさんは直接的に攻撃してこなかったけど、リリィの方が酷かった…
かき氷をぶつけてくるとか…殺す気か!
「はぁー……あれ?グミ?」
どこ行ったんだ?
さっきまでそこにいたはずなのに…
嫌な予感がする。
海の方を見る。
緑の髪が見えた。
「嘘だろ…?」
グミは泳げない。
どうして俺は一緒にいなかったんだよ!
「くそ!!」
無我夢中で泳いだ。
「グミ!!」
「…グミヤ…」
「俺の手掴め!」
「うん…」
グミの手をとる。
無事だと思ったら安心した。
浜辺に着いてもグミは喋らなかった。
反省してるのかもしれない。
「グミ!!」
「な、何!?」
「ごめん!!」
「え?」
「俺が一緒にいたのに…」
「違うよ!!私が悪いの!!」
「馬鹿かお前らは……」
「がくぽさん!?」
「お兄ちゃん!?」
「どっちでもいいだろ。…グミ、あまり心配させんな。」
「うぅ…ごめんなさい…」
グミは反省してるみたいだ。
俺が言うより効果ある気がして少しつまらないけど…
「おい。」
後ろから肩を叩かれた。
「何ですか?」
「ありがとな。」
「へ?」
お礼を言われるような覚えはないんだけど。
「グミのことだよ。」
「…あれは俺も悪いですし…」
「いや、グミはお前の気をひこうとしただけだから。」
「え?」
「まぁ、俺は認めてやっても良いけど…妹達は分からないけどな。」
楽しそうに笑ってるけど、俺は笑えない。
“達”って…まだいるのかよ!!
…まぁ、今考えたってしょうがないか。
まだ時間はあるし。
よく考えたら、まだグミと全然遊んでない。
「グミ!!泳ごうぜ!!」
コメント1
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ご意見・ご感想
禀菟
ご意見・ご感想
駄文ちゃうし!!
グミちゃん可愛いなぁ…
俺もグミちゃんの水着姿拝みたi((
がっくんツンデレなの?
2011/08/14 11:45:12