町外れにある 寂れたお屋敷は どうやら
10年前から 空家のままだとか

興味のありそうな 友達を誘って 二人で
午前0時過ぎ そっと忍び込んだ

草の生い茂る庭を
照らしながら
蔦の張り付いた壁を見つけて

月明かりを 跳ね返す
割れた窓の硝子と

ぬるい風に 遠吠えが
深い闇のどこかで

私たちは 裏口の
壊れかけた 扉を

こじ開けたら その先に
螺旋の階段の部屋


聞いた話では お屋敷の主は 今でも
幽霊になって 暮らしているだとか

軋む 細長い床を
歩きながら
二人 寄り添って そこで見たのは

ライト越しの額縁に 
微笑むもの 少女が

二次元から抜け出した
その瞬間 壁際

並んでいる燭台に
灯りだした キャンドル
 
金縛りで 動けない
意識がただ 遠のく


気が付いたら 私たち
大広間に 座ってた

目の前には晩餐が
煌びやかに 並んで

老婦人の佇まい
少女の蒼い瞳

目が覚めたら 一人きり
真夜中のベッドルーム

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

赤い屋敷

廃墟への、許可のない立ち入りは犯罪です。

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投稿日:2015/02/13 22:46:20

文字数:425文字

カテゴリ:歌詞

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