キーンコーンカーンコーン…
その音と同時に賑わう校舎。
「リンちゃん、またねー」
「うん、またねー」
その声を聞き、隠れる俺。
いけないことだとわかっててもやってしまう。
「ミクちゃーん」
あの愛らしい顏に白いワンピース…
そして赤いランドセル。
(かっ可愛い…!!)
どうしても後をつけてしまうんだ。
あの通学路を通る辺りからあの娘はひとりになる…
そこがチャンスだ!!
「またねーミクちゃん」
「うん、ばいばーい」
緑の娘もいいけどやっぱり…
よしっ、今だ!!
「ねぇねぇ、お兄さんと一緒にどこか行かない?」
「お兄さん、だあれ?」
「お兄さんはね…リンちゃんのお友達だよ」
「お友達?」
「そう、お友達」
「リン、知らない人にはついていかないってお約束したの。」
-失敗。
「じゃあ帰るね、ばいばーい!!」
「リンちゃ…」
明日も俺はあの娘の後をつけるだろう。
通学路には立ち尽くす少年と楽しそうに道を往くぴょこんと踊る大きな白いリボンがあった。
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