深く深く沈んだ 少女は目を覚ます
灯りを消してすぐの感覚のようで
踊る踊るドワーフと汽車たちの汽笛
ならず者ども全ていられるような世界
「君はなぜここまで来たの?」
「私には居場所が無いの」
息を吐くことに嫌気が差したなら
息も吐けない底で生きるのはどうだろう?
いつか死ぬくらいが丁度良いんだ君らは
すぐに忘れるだろう
あなたのことも
深く沈んだ少女はそれからというもの
沫の溢れる国の隅っこの家に住む
陸の魚のような息苦しさも無く
踊る踊るドワーフに合わせて縮んでく
ひとりまたひとりと消えて
私だけになる
ひとりまたひとりと消えた
私だけの世界
何もかも思い出せなくなってしまったんだ
生まれたところも自分の顔も
時間さえも
だけどどうせ消えて無くなるなら同じだから
空白こそ人生だ
私だけの人生だ
意味もないくらいが丁度良いんだって
目を閉じよう
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