誰もいない静かな森で　ひとり目を覚ます
憂いをまとい　羽ばたく蝶を見ていた
霞がかる空気は心の中まで
入り込んで大切な何か見失っていた

僕の名前　呼ぶ声が聞こえる　でも
悲しみを引き連れてくるから耳を閉ざしたんだ
僕の名前　呼ぶ声が聞こえる　でも
森は優しく抱きしめてくれるから
今はまだ眠ろう

幾千の星数え手を伸ばした
届かないのに　報われないのに　止めることができない
小さく咲く花を愛おしむように　
僕は誰を愛した？

指先に触れた風が　君の手の感触を思い出させて
息を吹きかけて温めてくれた　あの夜に戻りたい
朝をシーツにくるみこんで　終らない夢を見よう
白ウサギの時計も止めて　月の子守唄

指先に触れた涙　君の最後の記憶
隠し　閉ざし　蓋をしていた
僕の弱さ　忘れモノの森

僕の名前　呼ぶ声が聞こえる　でも
悲しみを引き連れてくるから耳を閉ざしたんだ
僕の名前　呼ぶ声が聞こえる　でも
森は優しく抱きしめてくれるから
今はまだ眠ろう

僕の名前　呼ぶ声が聞こえるから
そろそろ森の出口を探しに行くんだ
次は君の名前を僕が呼びたいから
花よ　鳥よ　風よ　月よ　勇気をありがとう
サヨナラ　忘れモノの森