「やぁ、兄さん。ぁ、ここでは闇の皇子様とでも呼ぶべきでしょうか?。」

暗闇から、突然現れた白い人影。

「光の皇子か。」

天使ホワイト。ちなみに、僕の実弟だ。

「何の用だ。光の皇子。こんな暗い世界は嫌いだったんじゃないのか?」

愛称で呼んでやることにした。今更、馴れ馴れしく呼ぶのも、道理が合わないから。

「僕も好きで、此処に来たわけじゃないさ。大天使様(お父様)の御命令だ。」

鼻でふんっと笑い、自慢げに言う。昔も、今も。コイツの喋り方が気にくわない。

「哀れな戦いについて・・・か?」

「いいや。ミクのことだよ。」

嗚呼、やはり大天使(父上)も見てたのか。

「さぞ、御怒りだったろうな。自分を崇拝していた者の1人がヴァンパニーズだったと知った大天使様(お父様)は。」

俺等の父親にして、俺を冥府に堕とした張本人。それが大天使。俺の親父。

「嗚呼、相当御怒りだったよ。あそこまで怒った大天使様(お父様)は初めてみたよ。」

まぁ・・・そうだよな。


『忌みき息子の子供が、記憶を改竄されていた。そして私を崇めた。これほどの侮辱は、赦すわけにはいかぬ。』

と聞こえたのはきっと気のせい・・・であることを信じたい。

「父様。お手紙。天界から。」

ミクの声ではっとした。やはり、あの声は気のせいではなかった・・・

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい
  • 作者の氏名を表示して下さい

光の皇子と闇の皇子

チョビ朗様の創作亜種。ホワイトを特別出演させてみました!
(チョビ朗様、許可を頂き、ありがとうございます!!!)

閲覧数:342

投稿日:2009/08/02 14:52:31

文字数:570文字

カテゴリ:小説

クリップボードにコピーしました