「やぁ、兄さん。ぁ、ここでは闇の皇子様とでも呼ぶべきでしょうか?。」
暗闇から、突然現れた白い人影。
「光の皇子か。」
天使ホワイト。ちなみに、僕の実弟だ。
「何の用だ。光の皇子。こんな暗い世界は嫌いだったんじゃないのか?」
愛称で呼んでやることにした。今更、馴れ馴れしく呼ぶのも、道理が合わないから。
「僕も好きで、此処に来たわけじゃないさ。大天使様(お父様)の御命令だ。」
鼻でふんっと笑い、自慢げに言う。昔も、今も。コイツの喋り方が気にくわない。
「哀れな戦いについて・・・か?」
「いいや。ミクのことだよ。」
嗚呼、やはり大天使(父上)も見てたのか。
「さぞ、御怒りだったろうな。自分を崇拝していた者の1人がヴァンパニーズだったと知った大天使様(お父様)は。」
俺等の父親にして、俺を冥府に堕とした張本人。それが大天使。俺の親父。
「嗚呼、相当御怒りだったよ。あそこまで怒った大天使様(お父様)は初めてみたよ。」
まぁ・・・そうだよな。
『忌みき息子の子供が、記憶を改竄されていた。そして私を崇めた。これほどの侮辱は、赦すわけにはいかぬ。』
と聞こえたのはきっと気のせい・・・であることを信じたい。
「父様。お手紙。天界から。」
ミクの声ではっとした。やはり、あの声は気のせいではなかった・・・
光の皇子と闇の皇子
チョビ朗様の創作亜種。ホワイトを特別出演させてみました!
(チョビ朗様、許可を頂き、ありがとうございます!!!)
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