真面目に生きれば馬鹿を見て
真実を口にすれば阻害される
優しさは愚かさと同等で
利用されて捨てられる
そんな嘘吐きの世界
禁断の果実があるならば
迷わず手に取り 口に含む
この場所から解放されたくて
ただ宇宙に漂う塵のように
人に好かれたくて 人を好きになれなくて
また嘘を吐くから 誰も僕を信じない
嘘吐きばかりのこの世界で
はぐれないように嘘を吐く
いつしか嘘に染められて
僕は僕を嫌いになる
繰り返し繰り返し 糸を手繰って
見えなくて手探りで 誰かを探す
独りきり寂しくて 音の無い部屋
光が眩しくて そっと目を閉じた
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