癒雨＠異空

掻き分けていく人波
廻り廻って角を曲がり
どこかで間違えたかな？
もう戻る道もわからないや
進めばきっと答えは見つかる
そう思って歩き続けた道
出会った人　通り過ぎた人
誰もが誰かを探してた
人を信じたくて　信じられなくて
疑って　嫌いだよって...

真面目に生きれば馬鹿を見て
真実を口にすれば阻害される
優しさは愚かさと同等で
利用されて捨てられる
そんな嘘吐きの世界
禁断の果実があるならば
迷わず手に取り　口に含む
この場所から解放されたくて
ただ宇宙に漂う塵のように
人に好かれたくて　人を好きになれなくて...

大好きな白いＴシャツ
いつしか泥に塗れて
そのうち捨てられる
白は白のままでいたいよ
そうやってがんばってきたけど
気付けば またシミだらけ
今度は どこで付いたの？
心が とても痛んで
苦しいよ 苦しいよ
どれだけ 漂白したって...

二度と戻らない 時間(とき)の中で
繰り返す過ちも 何度目だろう
変わりたくても 変われない
それでも 季節は過ぎゆく
この胸の鼓動は
いつか止まってしまう
その瞬間(とき)までずっと
痛みは続く
愛してる それ以上
愛してる 繰り返す...

世界がモノクロに見えて
死んだように生きる日々
突然の光に
目を細める僕
儚く揺れてる
壊れそうな貴方を
求めて尽きせぬ
願いの向こうへ
　
頬を伝う涙を　そっと拭ってあげたい...

痛みさえも 愛おしいのは
貴方が貴方だから
淋しい夜は 傍に居させて
その涙まで触れたい
悲しみが襲う雨の日も
喜び舞う晴れの日も
ふたり分かち合い生きて行こう
いつでも此処に居るから
胸を貫く この痛みは
未来永劫 続いていく...

貴方に唄うよ
この想いが届くように
詩を唄うよ
永遠に終わらない詩を
木漏れ日のような暖かさ
貴方と寄り添う幸せを
「このまま時間よ止まれ」と
小さく呟いた
貴方に唄うよ
この想いが届くように...

雨降り　涙零れて
冷え切った身体
触れて　抱きしめて
ずっとこのまま
貴方が居ない世界なんて
なんの意味も成さないわ
正しさなんて要らないから
貴方のナイフで
ズタズタに切り裂いて
私は貴方のモノだと証明して...

震えながら
ひとり歩く夜道
手を繋いで
暖めてほしい
記憶の中
微笑む貴方が
眩しくて
切なくて
声が聞きたい
携帯鳴らない...

悲しみ 憂い 貴方の横顔
もう
明けることのない 暗闇ばかり
僕の思う世界では
何もかもが 不透明で 不定型
形のないものばかり
追いかけて バカみたい
それでも 僕という人間は
救いばかり求めて
自分の形さえも わからない...

窓辺に座って唄を奏でる
朝日がそっと私を照らす
この両手からこぼれ逝く砂を
見つめては涙を流した
意味の無い言葉の羅列を
ただひらすらに繋ぎ合わせて
心を満たす詩を探してた
どれでもない
私の言葉は
愛を謳った...

昨日のテレビで言っていた　世界は神様のスゴロクみたいなものだってね
それならボクの意志はどこから来てどこへ昇華されるんだろう？答えて
それすらわからないなら　もうボクを惑わせないでよね
あぁ、成績？　世間の評価？　そんなもので縛らないで
僕のことはボクが一番わかるから
もううんざり…　この世界　身勝...

間違いだらけの世界に
本当の正解なんてあるんだろうか
何が正しいかではなく
自分が選び進んだ先が全てで
でも僕には信じる勇気もなくて
ただ俯いて啜り泣く
誰にも気づかれないように
声を殺して叫ぶ
暗闇の中 微かな光を探して
声にならない声で...