ある朝、寝坊しました。
目が覚めたのは、始業5分前。
寝ぼけ眼でスマホを確認すると、Slackに未読が山のように。
あちゃー、今日は朝会当番だったじゃないか……。
その日は在宅ワークで、すぐにPCを立ち上げてZoomに滑り込んだものの、頭はまだ夢の中。何を話したか、正直ほとんど覚えていません。
――そんな、ドタバタな1日がはじまりました。
午前中のタスクは、なぜか全部うまくいかない。
「昨日できてたやつが、今日はなぜか動かない」。あるあるの沼にハマり、時間だけが過ぎていく。
お昼も作る気力がなく、外に出てコンビニ飯を買いに行くことに。
でも、エレベーターの前でふと思い立って、
「ちょっとだけ、散歩してみるか」
と遠回りしてみることにしました。
冬の終わり。風はまだ冷たいけれど、陽射しが少しだけやわらかい。
歩いているうちに、なんとなく心がほどけていくのを感じました。
そして、曲がり角の先にあった古びた自販機で、100円のホット缶コーヒーを買って、近くの公園のベンチでひと休み。
その缶コーヒーが、びっくりするくらいおいしかったんです。
よく考えたら、朝から何も口にしてなかった。
ちゃんと太陽の下で深呼吸するのも久しぶり。
忙しさに追われて、こんなふうにぼーっとする時間、忘れてました。
公園では、小さな子が転びながらも笑って走っていて、
ベンチの隣ではおばあちゃんたちが日向ぼっこしていて、
「ああ、なんか……人生、いいな」って思っちゃったんです。
たいした話じゃないけど、
何気ない瞬間に、ふっと心がゆるむことってありますよね。
忙しくても、うまくいかなくても、
そういう時間がちゃんと自分の中にあると、
「まあ、今日もわるくなかったか」って思える。
今度は、もっと早起きしてみようかな。
あの自販機、次はアイスコーヒーの季節にまた寄ってみたい。
そんなことを思った、とある平凡なエンジニアの昼休みでした。
人生、いろいろあるけど、やっぱり……いいもんですね。
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