天井の染み押入れの穴
身体（からだ）が覚えた風呂の入りかたも
自分の一部相棒な部屋
全て片付け後にする最後
荷物の中見てた色褪せていたヒーロー
字の滲んだ手紙甦るよ

空は広く雲は高く見えていた頃
完全無敵のヒーローに恐いものなんて何もなかった
夢も愛も未来全て見えていた頃
完全無欠のヒーローは世界の全て手中に納め
今は字の滲んだ手紙荷物に押し込んで
時の流れに逆らわずに均一化した


真四角の箱同じ（おんなじ）スーツ
身体（からだ）覚えた朝の戦いかた
必死に生きて向かった均一化するヒーロー
たどり着いた先はリアリスト

空は狭く雲は低く見えている現在（いま）
地面に近いリアリスト
敵か味方かも判らない
夢も愛も現在（いま）でさえも見えていない現在（いま）
かなり究極リアリスト
味方でいた１人くらい守りたい朝の戦いかた覚え箱に詰められ
現実知ったリアルヒーロー

夢も愛も１人のため見えてきた現在
進化を遂げたリアルヒーローひとつの笑顔だけは守る
完全無敵ヒーローでなくともリアルヒーロー
君を字の滲んだ手紙の元に連れていくよ