幽体は夜、垣根を超える
荒れ狂った日々に悶え苦しむ
君の罪は時を歪めたこと
その情状を認める
今。
光が訪れる

夢は叶えた
徒然なるままに生きた
その証は此処に
手を差し伸べても構わない
揺れる残像
確かな安堵感

君がいたその方へ駆ける
何万光年先の未来にでも

純粋な瞳に負けたくなかった
釈明を鵜呑みにした
一歩踏み違えれば
死んでいたのは僕のほうだった
それは
生きたいの裏返しだった

あてのない自己理解と誘惑
最期の一言は虚空に消え
遥か遠くの僕には届かない

時はまだ幼く
魂を光らせている少年よ
彼方無限の最果てに
その声は届いただろうか

僅かな希望は胸にしまい
雲ひとつないこの空を
ただひとりで仰ぐ
冒険はもう終わりだから

星の数ならもう数えたさ
苦しい哀しいを繰り返して
まだ続く永い夜に
叫ぶ。
今日という日を忘れないように

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永い夜に

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投稿日:2025/10/03 02:09:27

文字数:377文字

カテゴリ:その他

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