あなたの手がなぞっている
飛行機雲の綺麗な線を
しわのよった脆い手で
何処まで続くかなぞっていた
優しいときは過ぎていき
私は小さくなった
それでもこの胸にあるものは
消えないと教えてくれた
貴方の元へ
真っ白な飛行機に乗って空を飛ぶ夢を見た
見たこともない空がうつる
あなたが手を振っていたの雲の下で
いつかの私のように
貴方の頬のやわらかさに
しぼんだ頬がほころんだ
まるく優しい手のひらに
あなたが好きなお菓子をのせた
つらい日々も過ぎていき
私は弱くなった
それでもすこしも怖くないのは
「待っているから」と言った
貴方のおかげね
真っ白な飛行機に乗って空を飛ぶ夢を見た
貴方と二人ワルツを踊る
同じことのない雲のような音楽が
優しく時を運ぶ
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