ただ触れ合っていたくてアナタを欲しがった。
それだけじゃ心まで届かないよ。
ただ、安心したい為だけにアナタを傷つけた。
こんなものじゃ満たせないよ。
傷跡だけを残して…。
相も変わらず街は灰色をしてて、変わらないワタシはもううんざりなの。
良くも悪くも毎日おんなじことをして、変わらない給料に溜息ばかりなの。
どうしてこうなったんだろう?
踏み込むことを怖がったのはなぜだったろう?
仰いだ空は、あまりに眩しすぎたよ。
あぁ、涙がこぼれた。
相も変わらず街はモノクロに見えて、傷だらけガラス玉は何も映さない。
何も見えないワタシのガラス玉でも、気付かなかっただけなのかも知れないな。
いつからこうなったんだろう?
踏み出すことを躊躇ったのは何故だったろう?
寂しくなった時、アナタが傍にいたんだよ。
あぁ、それだけだったんだよ。
確かめ合っていたくてアナタを欲しがった。
空を切るこの手からこぼれ落ちる。
触れ合っていたくてアナタを傷つけた。
こんなものじゃ満たせないの。足りないの。
傷だらけのその体を抱いて、今夜も独り、逃避行へ。
理不尽なことに拘って、やりたくない、文句ばかり。
下らないことに拘って、簡単なこと、見逃して。
壊してみたかった。傷つけてみたかった。
こんなものではどこにも行けないことはわかってたのに。
わかってたのに。エゴい人。
安心したい為だけにアナタに触れていたくて、
ワタシがここにいてもいいと言って。
確かめていたくて、アナタを感じていたくて。
そんなことはわかってるよ。"EGOIST"
傷だらけのそのあなたの心をこの胸に抱いて逢いに行くよ。
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