祭から足早に抜け出し
汗ばんだシャツで拭いた
黒い涙の様な斑点
嗚呼、「夜は涼しいな」
出店の明かりで悲しみを覚える
幼さは捨てきれず大人になったわ
不意に放った もう覚えてない言葉
「大人になったな」
高鳴りを忘れた左手
乱れた髪を上げる
目を逸らして 味を殺した
浮かれた跡は残ってた
祭から足早に抜け出し
汗ばんだシャツで拭いた
黒い涙の様な斑点
笑ってしまうくらいに、夜は涼しいな
祭から足早に抜け出し
汗ばんだ愛を纏った
赤いピアスと提灯が揺れる
焦げたにおいが、鼻につくな
辺りは対を成す 人達の群れ
空は藍色なグレー
いつの時代も
人は愛に狂って、人生に憂う
真似た衣装の裏に潜んだ
苦しさに晒う
憂々々
00:00 / 02:38
ご意見・ご感想