髪を梳いて 爪を磨いで
紅を引いて 鏡に笑む
月が冴える 土が冷える
少女が一人 夜を歩く

初心な息吹き 種は芽吹く
風が戦ぐ 双葉揺らぐ
蕾開く 香りを撒く 
動く唇 甘く囁く

今宵も迷い満ち さぞお疲れでしょう
この香は道標 さあ此方へどうぞ
優しい言葉紡ぐ 夜に啼く鵺
闇に花が開く 開かずの扉開く

髪を撫でて 爪を立てて
紅傷 雪肌染む
行きずりの 迷い子達
少女の胎に 種を蒔く

目を瞑り寝返る 仰向く蟇蛙
愛する人想いながら遊ぶ一夜
夜だけ暖かく 朝になると冷たく
知らぬ顔で帰る 胎の種は流る

男は嘘を吐く 少女は芝居打つ
罪に罪を積んで 願う 一思いに
花は薫り高く 風は耳を塞いで
月は雲に隠れ 闇は口を噤む

月が白めく頃 喉を貫かれた
男は冷たくなり 体は土に帰る
罪を隠し花は咲き初む 少女は笑む
紅く染まった爪で 罪なき花を摘む


(以下、ひらがな表記です)

かみをといて つめをといで
べにをひいて かがみにえむ
つきがさえる つちがひえる
しょうじょがひとり よるをあるく

うぶないぶき たねはめぶく
かぜがそよぐ ふたばゆらぐ
つぼみひらく かおりをまく
うごくくちびる あまくささやく

こよいもまよいみち さぞおつかれでしょう
このかはみちしるべ さあこちらへどうぞ
やさしいことばつむぐ よるになくとらつぐみ
やみにはながひらく あかずのとびらあく

かみをなでて つめをたてて
くれないきず ゆきはだそむ
ゆきずりの まよいごたち
しょうじょのはらに たねをまく

めをつむりねがえる あおむくひきがえる 
あいするひとおもい ながらあそぶひとよ
よるだけあたたかく あさになるとつめたく 
しらぬかおでかえる はらのたねはながる

おとこはうそをつく しょうじょはしばいうつ
つみにつみをつんで ねがう ひとおもいに
はなはかおりたかく かぜはみみをふさいで
つきはくもにかくれ やみはくちをつぐむ

つきがしらめくころ のどをつらぬかれた
おとこはつめたくなり からだはつちにかえる
つみをかくしはなは さきそむしょうじょはえむ
あかくそまったつめで つみなきはなをつむ

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • 作者の氏名を表示して下さい

花罪 (はなつみ)

vanzz様の曲 http://piapro.jp/t/y6VF を聴いて書きました。コーラスの美しさから広げたイメージです。
10月15日追記:この歌詞を曲に合わせて頂きました!http://piapro.jp/t/y8BF
vanzz様、ありがとうございます!!

閲覧数:466

投稿日:2011/10/07 21:05:58

文字数:917文字

カテゴリ:歌詞

  • コメント2

  • 関連動画1

  • vanzz

    vanzz

    ご意見・ご感想

    vanzzです.

    遅くなりましたが,調声版作成しました.
    http://piapro.jp/t/y8BF

    2011/10/15 20:39:20

  • vanzz

    vanzz

    ご意見・ご感想

    vanzzです.

    遅くなりましたがとりあえず版を作りました.
    ちょっとだけ歌詞を変えてます.他にもまだきちんとやってないところがあります.
    とりあえず確認して変えて欲しいところなどは言ってください.
    http://piapro.jp/t/y8BF

    2011/10/06 22:24:57

オススメ作品

クリップボードにコピーしました