もっそりもそもそ、と起き上がって目覚まし時計に目をやった時はビックリした。
いっつも時間が足んなくて、ビックリ目が覚めるのに……逆にビックリしたわ。三時半ってなんやねんっ。
不眠症か私は。

今日みたく、別段用事も何も無い暇な日に限ってアホみたいに早く起きてしまう……。
三文ちゅーか五円くらい得してるかも知れない(笑)「ヘヘッ」と、一人で笑って布団をテケトーにたたんで、パジャマ(?)のまんまで自室を出る、出ても気温が変わらないのはこの家にエアーをコンディション出来る便利な家電様がないから、神棚はあるのに………関係ねーか。


お日様も出てない明け方はとってもきもちぃ。
確かにこのまんまの気温だとちっとだけ肌寒いかもだけど、あと五時間もすればポカポカを通り越してグダ~~になっちゃうんだから、と思えば清々しいの当てはまる気候だね、真夏の早朝…って何か小説のサブタイっぽくね?

居間(リビングとは言えない)にまで来ると夏の風物詩が昼間よりも三割抑えで音を奏でてる。
崖の下のポ――じゃねぇ、波が岩礁にあたる音と裏山にたむろう蝉の弱火な鳴き声と、この風鈴の音はコンクリートジャングルに住む人たちにとってはバカンス(海・山・田舎)でしか聞けないリラクゼーションサウンドらしい(今作った)。

でも、海と山に挟まれた田舎で生まれ育った私たちにとっては自分の心臓の音よりも長く聞いてるからどーも新鮮味が無い。

だから山、海に行くのは旅行じゃなかったりもする。
山を降りた街の児童公園の方がよっぽど目新しさが……自分で言ってて虚しいよぉ…。


歩調を速めて台所へ。
冷蔵庫には…あんまめぼしいもんがない…しらけてんなぁ。
「おっ///」
『冷凍庫にソーダ味のアイスバーが二箱分も入っている!』
「ラッキー♪」
『♪デレレレー♪ グミは食後にアイスを食べようと決心した!』

居間に戻るもする事がない…。
二度寝でもしよーかなぁ~…………。

座布団を枕に横になる。


…………………スゥー。
…………………………………ヒュー。
………………………………………………………スピィー。



…。


えっw
寝れないww
不眠症? そんなバカなw


あぅ~。(>ω<;)っっ
なんじゃこりゃーーーっ!

「あれっ? グミ? 早いのね」
開いてた襖からメイコ姉さんが歩いてきて静かなトーンと含み笑い。
「あっ! メイ姉~何かすることない?」
「え? あぁ……じゃあ、朝食つくるの手伝って?」
「はーい!」





           =next page=

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

八月九日 グミ起床

愚民グミ!

閲覧数:82

投稿日:2011/07/28 03:41:01

文字数:1,082文字

カテゴリ:小説

クリップボードにコピーしました