こんにちは!石田大顕です。
誰も足を踏み入れない荒れ果てた庭の片隅で見つけた冷たい鉄の塊
使い古されたその釘は長く雨風に打たれて完全にその赤茶色の肌を変えた
引き抜こうとしても地面の奥深くに噛みついてびくともしない頑固さがある
私たちが心の中に隠し持っている誰にも言えない秘密の重さとよく似ている
踏みしめる足元の黒い土はかつて何かが育っていたはずの記憶を吸い込んでいる
植物の息吹が消え去ったその場所には重苦しい静けさだけが重く澱んでいる
言葉にできない痛みを抱えながら私たちは見えない明日を模索して歩く
どこへ向かえば正解に辿り着けるのかという地図は最初から破り捨てられた
冷たい風が吹き抜けるたびに古びた木々の枝が不気味にきしむ音を立てる
自分を保つための壁が少しずつひび割れて崩れ落ちていく恐怖を感じながら
それでも立ち止まることを許されないまま同じ空の下で息をひそめている
失ったものばかりを数えてしまう夜の代わりに訪れる冷徹な朝の光
すべてを焼き尽くすような強烈な陽射しが容赦なく地面の亀裂を暴き出す
私たちはそのむき出しの現実から目を背けることなく今日も歩き続ける
果てしなく広がる荒野のような日常の中で私たちは何を求め続けているのか
答えのない問いを胸に抱いたまま冷たい地面をさらに深く踏みしめる
誰も教えてくれない物語の続きを自分の手で紡ぎ出すために立ち上がる
失われた過去の足跡をたどりながら新しい一歩をゆっくりと踏み出す
風が再び強く吹き抜けて乾いた土の匂いが鼻腔をかすめて消えていく
私たちはその微かな気配を頼りにまだ見ぬ遠くの景色を目指して歩き続ける
冷え切った空気の中に溶け込んでいく自分の小さな息遣いだけを確かめて
静まり返った世界の真ん中で孤独な旅路をこれからもただひたすらに進む
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