この指が いつか触れたはずの貴方の頬は
今は冷たく私を拒む
貴方の名前を馬鹿みたいに唱えれば
私はいくらでも泥を浴びれた
誰より強いフリもできたし
どんな怪物も鼻で笑えた
この手の中に存在(ある)と信じてた
守ってくれると思ってた
この口が 告げたはずの魔法の言葉は
今は厳しく私を縛る
貴方のことを馬鹿みたいに信じれば
私はいくらでも綱を渡れた
誰より優しいフリもできたし
どんな痛みにも耐えられた
この手の中に存在(ある)と信じてた
守ってくれると思ってた
純粋に 現実に
絶対に
信じてた。───
もう 毒林檎丸噛りしても貴方は来てくれないし
ガラスの靴落としても見向きもしない
長く伸ばした髪伝ってもこないくせに
泡になって消えることを許さない
嘘吐き。
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