この指が いつか触れたはずの貴方の頬は
今は冷たく私を拒む

貴方の名前を馬鹿みたいに唱えれば
私はいくらでも泥を浴びれた
誰より強いフリもできたし
どんな怪物も鼻で笑えた

この手の中に存在(ある)と信じてた
守ってくれると思ってた

この口が 告げたはずの魔法の言葉は
今は厳しく私を縛る

貴方のことを馬鹿みたいに信じれば
私はいくらでも綱を渡れた
誰より優しいフリもできたし
どんな痛みにも耐えられた

この手の中に存在(ある)と信じてた
守ってくれると思ってた
純粋に 現実に
絶対に
信じてた。───
もう 毒林檎丸噛りしても貴方は来てくれないし
ガラスの靴落としても見向きもしない
長く伸ばした髪伝ってもこないくせに
泡になって消えることを許さない

嘘吐き。

ライセンス

  • 非営利目的に限ります

王子様保険

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投稿日:2008/05/07 02:50:53

文字数:337文字

カテゴリ:その他

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