どなたかに使っていただければ、このうえなく幸せです。
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もう魔法が 切れてしまった
うんとも すんとも いわなくなった
あの匂いも 忘れはじめてる
「さよならなんだね」
指切りしながら歩いた 階段
白いお皿 叩いた テーブルの下
うせもの みつからない
「あんなに 近くにあった のにね」
ふりそそぐ雨のような
「しかたないさ」に...さよならビスケット
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階段を駆け上がるリズム
ポケットに入れたキーの音
よく響く笑い声 知ってる
体の中跳ね上がるリズム
ずっと待ってたドアの音
翻したスーツの裾 知ってる
あたまからつまさきまであふれてくちびるから
そのうちにこぼれ出してしまいそなことを
むりやりおさえて
苦しい苦しい午後の教室 溺れてしまうよ...光線
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こんなにして どうするの。
かきまぜて ついて
ばらばらにして
そんなにして どこいくの。
はずむだけ
はずませたまま
まじめにも たぶらかして
ためいきひとつで ふっ とばすんだ。
あんなにして どうしたの。
つみあげて...はねもの
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靴下をめくったら 覗くのは花冠の日々
壁にぶつけた苺 踏み砕いた飴
白紙の便箋が 手と手を 渡る
目には見えないおそろしいものは ずっと
黒いパンを食べて いきていた
スクリーンの前に積みあがった
たくさんの机の中に
隠したの
誰にも見えないように
隠して...アオイハ
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こころかさぶた たびのぶた
おきにいりは みずたまのかさ
ひとりぼっちで ないてると
しょうがないわね ぶうぶうぶう
そおっと となりに すわっては
ばん!とかさをひらくから
ないてるそのこは かさのかげ
だれにもみられず なけるのです。
こころかさぶた こいのぶた
ききじょうずなのは ははおやゆ...こころかさぶた
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易々と答えを探し出す そのわりに
ためいき一つで 目印を見失う
いたずらに過ごしてく日々の
意味も問わないし 考えられない
偽物の森に紛れてただ
嵐が過ぎ去るのを 息を潜め待ってる
理知的な風を気取っても
いつか強い風は その木々をなぎ倒すでしょう
ああ 麗しの君 何も知らないで
一番を増やしては...fantastic!
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さみしくて
ねむれぬよるは
そっとてを
さしだして
びろうどの
うみはけっして
きみをたべたりしない
ただやさしく
だきしめるだけ
どうかよるを こわがらないで...寝台
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この指が いつか触れたはずの貴方の頬は
今は冷たく私を拒む
貴方の名前を馬鹿みたいに唱えれば
私はいくらでも泥を浴びれた
誰より強いフリもできたし
どんな怪物も鼻で笑えた
この手の中に存在(ある)と信じてた
守ってくれると思ってた
この口が 告げたはずの魔法の言葉は
今は厳しく私を縛る...王子様保険
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地球儀のてっぺんに登って
じっと見ていた
どこかでなにかが
またひとつ、きえた
雲を掴んで
口にほおばった
砂と煙と油の味
天使のはしごをそっとおろして
ちいさな子猫を迎えに行った
ナイフを持った男の子...トップオブ(仮)
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カーブを曲がったその先の
失われた景色
朝の重いまぶた
日常の生活
サイレン
曲がり角のその先に
観たこともない景色
夕方の重い肩
あたりまえの時間
サイレン...サイレン(仮)
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ひとりではできないこと
ふたりでもなかなかできないこと
みんなとは、一度には難しいこと。
あったかくて、苦しくて
泣きそうだけど たまらなく幸せなこと
何度も 何度も 繰り返したい
飽きることが出来ない
多分こうして いつまでも どこへでも
繋ぐように
結ぶように...ツナギ(仮)
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きみのことばをしきつめた
きらきらひかる ゆかのうえ
そのうえで かんがえていたんだ
きみからこぼれることばだから
それはなないろのひかりをはなつ
ぼくがそれをくちにしても
それはただのつめたいいし
おちてただただこわれるだけ
だからぼくは
よけいなことなどなにもいわず...Drop
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ゆうぐれ
ためいき
ざわざわ
さわいだ
ここから
そこまで
みじかい
とおいね
すぐにも
さきでも...ヒトコト(仮)