まばたきもせず見ていたんだ
君と始まった日から
私の中で動く気持ちも
目の前の姿や体温も


たくさんの日々を重ねたよね
それはもう、刹那を何遍も繰り返して
永遠を数えて君に出会う日を待ってた


世界が君を創った頃
私は宇宙で眠っていた


私より早く目が覚めて光を手に入れた君は
私に多くの感情を吹き込んだ


だけど光が生まれて落ちるを繰り返す中で
君がどんどん遠くなる


君が離れてしまったから
私はもう、あの日からずっと止まったままなの



君の声が聴こえない
辛くて、耳をふさいでしまったから


涙でにじんでしまった記憶だけど
乾いてくしゃくしゃになっても
馬鹿みたいに握っているよ


君がいなくなったけど
私の足じゃ、手じゃ
この宇宙は越えられないね


君に会えない
逢えないんだよ


ねぇ、分かってるよ


届くように願うだけで
静寂の中で歌った鳥の声が
夜明けにかき消され奪われる



声を失うほど名前を呼んだよ
君が欲しくて壊れそうになる
渇いたからからの心だって


毎日言い聞かせてきた
大丈夫、終わりが来るのが
少し早かっただけのこと


さよならって言ったら
追いかけることも
愛しい気持ちも
全部なかったことになるかな、なんて


君を浮かべても
ただ寂しさに埋もれていくだけで


前を見ることも忘れるくらい
君を振り返ってた


もう、やめよう


まださよならを言うのは辛いから
ありがとうって言って
もう一度前に向き直ってみるよ

ライセンス

  • 非営利目的に限ります

Planet Time

閲覧数:122

投稿日:2009/10/12 18:27:30

文字数:641文字

カテゴリ:その他

オススメ作品

クリップボードにコピーしました