薄汚いような あのピンク色の木を
「さくら」だと教えてくれた
私にはあの色の良さがまだわからないけど
なんとなく 愛おしく思えた
いつも日の光が届かない場所で
空想世界だけを見つめていた私を
君は「さくら」を見に行こうといって
この世界から釣れ出してくれた
ベルガモットとオレンジの香りの紅茶に
サンドイッチからはフリルがこぼれてる
白い部屋から見下ろしていた
あの空の下一面に 広がるあの景色に
うらやましくないとか嘘をついていたの
君は知っていたんだね
薄汚いような あのピンク色の木を
「さくら」だと私は知っている
私にはあの色の良さがまだわからないけど
なんとなく いいなって思えた
すこしだけやせ我慢して見つめていた
この時期がくるのは実はうれしかった
君と「さくら」を見に行こうと思って
ずっと待っていたんだ
すっとする香りが溢れて
これが「春」という季節なのかしら
あの部屋からは分からなかった
これが命というものなのだね
色鉛筆とキャンパスノートに
大好きな君と一緒のこの瞬間を
いつまでもとどめておきたいんだ
薄汚いような あのピンク色の木が
少しだけ美しく感じた
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