未来予知
それは誰もが一度はやってみたいこと。
または聞いてみたいこと。
_____これはそんな夢や希望が起こした不幸のお話
―――ヴーヴーッ
「・・・・ん・・・・」
自分の携帯のメールの着信音で目が覚める。
そっか・・・
昼寝してたらそのまま寝過しちゃったんだ・・・。
ちなみに時刻は
デジタルの文字で「6:28」とかいてある。
なんとも微妙な数字。
一応メールを見てみる。
[メール:2通]
(2通も・・・?)
「めんどくさ・・・」と
携帯を手に取りメールの内容・・・本文を見ていく。
1通目。
[デート]
ねえねえ!久しぶりに二人でお買いものでもなんでも
どこか行こうよ^^
いわゆるデートってやつなんだけど・・・
良かったらでいいから。
返事、ちょーだい♪
彼女からだ。
最初は見た目だけだったけど
最近はちゃんとそれっぽくなってる。
俺は彼女のことが好きか?
そんなの分かんないけど。
おそらく・・・。
まあ、その話はやめにしよう。
2通目。
・・・を見ようとすると同時に耳鳴りがした。
「明日の午後は雨がふる。」
・・・・・・。
俺は無視してメールを見る。
[無題]
明日の午後は雨が降る。
同じ?
耳鳴りと
同じ・・・
「誰かのいたずらだろう。」と済ませる。
「・・・あ。」
ちょうどテレビのニュースで明日の天気を予報していた。
『明日は1日晴れが続くでしょう。』
気象予報士がそう言う。
明日雨が降る。
・・・なんて誰も言わない。知らない。
やっぱりいたずらだな。
そう思ったら・・・また
「気をつけて。」
あの声が・・・
耳鳴りがする・・・
これを信じろってことか?
「明日、バスに乗るな。事故が起こるから。」
・・・。
俺はその声から逃れるかのように
布団にもぐりこみ眠りについた。
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