[タイトル未定]
最後の一話が終わらぬ儘に
ふうっと蝋燭吹き消して
闇色にぼんやり浮かぶは白い顔
残像となった紅色唇 三日月形に歪ませて
しゅるりしゅるりと解いた帯
ほうっと吐息を吐き出して
耳元に触れるか触れぬか甘い息
暗闇に沈む音だけの世界 気付かぬうちに囚われて
きゅるりきゅるりと巻きついた
さらりさらりと崩れゆく
盛り塩 黒髪 砂時計
はらりはらりと舞い落ちる
花びら 紅涙 長襦袢
はあっと溜息 かき消して
徒に醒めない膚を撫でまわす
俺をやんわりしかりと拒絶して 心の中を見せぬまま
しゃなりしゃなりと撓垂れた
夜明けを忘れた世界では
最後の蝋燭消えたのに
終いは訪れないままで
トラワレテイルノハ誰ナノカ (→囚われている)
トラエテイルノハ誰ナノカ (→捕えている)
コレハ夢カ幻カ
キミハ夢カ幻カ
[よみがな]
さいごのいちわが おわらぬままに
ふうっとろうそく ふきけして
やみいろに ぼんやりうかぶは しろいかお
ざんぞうとなった べにいろくちびる みかづきがたにゆがませて
しゅるいしゅるりと といたおび
ほうっとといきを はきだして
みみもとに ふれるかふれぬか あまいいき
くらやみにしずむ おとだけのせかい きづかぬうちにとらわれて
きゅるりきゅるりと まきついた
さらりさらりとくずれゆく
もりじお くろかみ すなどけい
はらりはらりとまいおちる
はなびら こうるい ながじゅばん
はあっとためいき かきけして
いたずらに さめないはだを なでまわす
おれをやんわりしかりと きょぜつして こころのうちをみせぬまま
しゃなりしゃなりと しなだれた
よあけをわすれたせかいでは
さいごのろうそくきえたのに
しまいはおとずれないままで
とわわれているのは だれなのか
とわえているのは だれなのか
これは ゆめか まぼろしか
きみは ゆめか まぼろしか
未定 夏の曲
百物語をテーマに書き始めたのに、夏からどんどん離れていくのは何故でしょう…。
コメント0
関連する動画0
ご意見・ご感想