駈け出した街に取り残された
しがみついたら振り払われた
少し伸びた爪が痛くなって
追い掛ける気にならなくて

結局僕は、僕ばかりだ

「異常」な僕にはココロがあって
そこだけは多分正常だ
「異常」だと言った君を想って
その通りでいようとした

詰まらない声に取り囲まれた
頭のなかで耳を塞いだ
少し渇く眸を無視して
うまくおどけてみせるよ

そうして今も、僕がひとり

「異常」な僕にはココロがあって
そこだけは多分正常だ
どうでもいいはずの君に縋って
その通りでいようとした

間違いだらけの世界があって
それだけがずっと正解だ
物差しを握ってた君に揺られて
なにもかもを好きになった