また何時もの屋上へと至る階段で
僕と彼 そして君の三人が揃う
陰鬱な空 何をするでもなく呆けて
途切れ途切れの会話 壁が哂う

こんな日常と切り離された様な空間で
僕達は静かに互いの傷を抉った

何処にでも有り触れた日々
何も特別なんかじゃない
だからこそ何かを求め
君に触れたかったのかも知れない

その結末がどうであろうとも―――


誰も来ない屋上へと至る階段で
僕と彼 そして君の三人は出遭った
透き通る肌 艶めく黒髪 携えた
無気力な瞳に僕達は囚われて

毎日の様に集った
この渇きを癒してくれそうな気がして

上辺 笑う 日々に 疲れた
繋がりが億劫で でも独りでは生きてゆけなくて
何が 厭で 何が 欲しいか
判らなくなるよ、痛イ
時間が過ぎて大人になれば「青春シテタ(笑」なんて云えるの?

何処にでも有り触れた事象
何も可笑しくなんてない
だからこそ放置し続け
手遅れになって初めて気が付く

――――転ガル石ノ様ニ。

ああ 止まらないよ
消えたと思っても直ぐ其処に居る
耳元で囁く「魔法ノ言葉」
闇に呑み込まれて思考もあやふやに溶ける

気が付いた瞬間には身体が宙に!

ゆっくりと地面が近くなる
その先には潰れた彼
重なる様に 君が こちらを視て嗤っている

「あはははははははははははははは」

真っ赤に染まる視界
鈍く響く音
衝撃が全てを掻き消した

―――――僕達の世界が閉じる

何処にでも有り触れた事件
時に流され風化するだけ
だからこそ君はこの場所で
次の始まりを待って居るんだね

何もない退屈な日々に刺激をありがとう
平凡な人生に特別をありがとう
こんな風になったけれどちゃんと伝えたいんだ
「君の事が好きだったよ」

「さよなら」

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • 作者の氏名を表示して下さい

大階段

まず、ごめんなさい。
こんな気持ち悪い詞を投下して。

昔、書いた詞を元にホラー漫画を描こうと思ってた事がありました。
最近偶然にもそれを発掘してしまったので
更にそれを今現在の自分の言葉で書き直してみたのです。

大分ソフトに、分かりやすくなった、とは、思うのですが・・・。
気持ち悪さは消えませんでした。だってホラーなんだもの・・・。
反省はしてますが、後悔はしてません。

曲をつけてもらうとか考えずに書いたので曲募集タグはつけませんが
もし何かありましたらご遠慮なく(いや、ないだろうけども
痛々しいヴィジュアル系なイメージですよ。

好き勝手、思うが侭にやるとこうなるって悪い見本です(苦笑

前のバージョンで全ひらがな表記版が読めます。

閲覧数:104

投稿日:2008/07/24 01:05:49

文字数:737文字

カテゴリ:歌詞

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