A
今日も人波掻き分けて
何の目的もなく
冷たい街を歩いている
B
灰色の風を受けながら
色の無い夜空を見上げ
ゆっくり眼を閉じてみると
時間が戻る様な気がした
S
今はもう消えてなくなってしまった
君と並んで歩いたあのあぜ道
蛍がふわりまたたいた
まるで夜空が落ちて来たように
A
風の行く先に身を任せ
抗うことを諦め
綿毛のように揺蕩うだけ
B
灰色の森を通り抜けて
生の無い水面を覗く
ゆっくり眼を閉じてみると
あの日がまた来る様な気がした
S
今もまだ記憶という蔦に絡まった
君と寄り添い眺めたあの葉桜
蛍がふわりふわり舞い踊る
まるで夜空へ昇ったように
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