手探りさえも覚束ないまま
細く不安定な綱を渡る
向こう側なんて遠くてみえなくて
差し出す君の手に甘えてた
一歩ごとに軋んで揺れてグラついて
落下点を見る度胸もなくて
戻る事すら出来ずにその場で
泣き出す僕は弱虫なピエロ
いつだって手を引いてくれたのに
うずくまってしまった僕は
君の足すら止めていて
呆れて手を離し進む君
かろうじて繋ぎとめた指に
僕まだ甘えるつもりなのか
支えられてた手を離して
もう僕は一人で行かなくちゃ
君は僕を忘れてしまったみたいわかってたよ苦しくなんかない
最初からそれだけだったんだ
皆に配った甘いキャンディに
特別な意味なんて何もなくて
それでもそれぞれ違う色をしてる
事に気づけず奥歯で噛んだ
メイクで口角をあげて無理な笑顔が滑稽で
そんな僕を誰か代わりに笑ってよ
描いた涙が本当になってしまう前に綱を渡らなきゃ
全てはきっと気まぐれで
仕方ないって言い聞かせた
あと何度自分を騙せたら
素顔の僕は笑えるのかな
一人で渡り切った縄の
向こう側には君が居て
なんて
まだそんな妄想をして
僕は一歩進み出すんだ
例えそこに君がいなくても
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