鬼灯


死にたくない 離れたくない 別れたくない 消えたくない
袋の中　向いた刃　今日も一歩　嘘を吐いた

抜けたピースが嵌らない　ココログラグラついて満たせない
投げた賽もあやふや　何処に向かえば良いのかわからない　

吐いた種が芽吹いて　溢れ出た水止まんない
無視出来ないほど膨れて　大きな種が潜んで

霞む世界に問う　「僕で歩ける場所」
そんなの分かっている　捨てた僕のせいだ

たいたいたい　まだ息したい
いくら吸っても吐けない
だからオーバードーズ　ナイフ飲んだ
ブレた視界で笑う声
誰も流れる鬼灯の花の匂いにも気づかない

触れた刃逃げられない　もういつまで生きるのか分からない
泣いて叫んでも解けない　自分から自分への足枷

膨らみきれた萼が　割れかける終わりが近い
生きていたい理由ももう　忘れるほど諦めた

割れた　振り上がる　おちていく　走馬灯
全てお前が造りだした　2人も要らない
殺しましょ

ないないない どこにも居ない
ほらね 生きやすい世界だ
俺の　生きる道標は
お前が　吐いてきた嘘だ
見てろ　望み通りだろ？
何も　悩むことは無いさ
やっと　ココロ満たされたね
これが　夢見た世界だ

誰も 割れ落ちた鬼灯の実と
枯れ堕ちたの知らない