むかしむかしあるところに少年と青年がいました。
彼らは旅をしていました。
ある日、少年は青年に言いました。
『ぼく、魔術師になりたい』
青年はびっくりして聞きました。
『なぜなりたい』
少年はしばらく考え、笑顔でこう答えました。
『キセルを殺すためだよ』
次の日、少年に青年は殺されてしましました。
そして月日はすぎ、少年は年老いて死んでしまいました。
今となってはあの時何故少年は青年を殺したのか永遠に知ることはできなくなりましたが、
殺す瞬間少年はとても悲しそうな顔をしていたそうです。
あと、少年は死ぬ直前にこういったそうです。
『ああ、キセルを殺せなかった』
このお話はこれでおしまいです。
…まだして欲しいかい?
じゃぁ、もう少ししてあげよう──
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