メロドラマ　

多忙を極めたスケジュールは
果たしてこの身にどんな
価値をつけてくれるのだろう

愛さえありゃ何もいらない
カビの様にこびりつく思想
まぁそんな事は今はほっといて
仕事に向かう地下鉄に乗る

あの景色が見てみたい
それなら今すぐ行こう
みたいな事が頭の隅にある

メロドラマの様には上手くはいかない
数えきれないラブソングが溢れてるのに
地下鉄を降りて改札を抜けても
僕らは出会わないまま終わるのかな
もうずっと

身振り手振りじゃ伝わらない
口に出しても伝わらない
じゃあどうしようって考えた時
何も浮かばないのがオチ

さぁ今年ももう終わるぞ
聖夜の夜の目眩く憎悪

奏出したメロディー誰の耳のも届く
賛美歌の様には響かないよ　嗚呼

メロドラマの様には綺麗にはいかない
ありふれてる日常の全てを愛おしく想えない
雑踏の影で儚くも強く咲いている花に気づけない
僕らは綺麗じゃいられない

メロドラマの様には上手くはいかない
数えきれないラブソングが溢れてるのに
地下鉄を降りて改札を抜けて
もう僕らは出会えない事にさえ気づかず
すれ違う