二人で座っていた この公園の 青いベンチ
今日は一人きりで 小さな画面を ボンヤリ見てる
灰色の雲が ユックリと流れてる
あなたがいた場所に 置いた手が ただ冷たい
浮かんでは すぐに消えてゆく 想い出の影

心の中に 刻み込まれた 幸せの景色
笑顔の向こう 輝いた 海の色
指をつないで数えてた 波の音
晴れやかに 思い出せる日は
いつかやってくるのかな

灰色の空から フワリ 春の雪
ボンヤリ見てた 画面へと 落ちては溶ける
追いかけるように 溢れ出す涙
混じり合う 水玉たちが 滲ませてゆく
青いベンチで 手をつないでる 二人の写真



二人で歩った道 あなたがくれた 赤いマフラー
今日は一人きりで 遠回りの道 ボンヤリ歩く
夕闇に雲が ユックリと流れてる
あなたがいた場所に 吹く風が ただ冷たい
浮かんでは すぐに消えてゆく 想い出の影

心の中に 刻み込まれた 幸せの景色
横顏の向こう 夕焼けの 空の色
一つの傘に落ちていた 雨の音
穏やかに 思い出せる日は
いつかやってくるのかな

夕闇の空から フワリ春の雪
冷たく乾く 頬の上 落ちては溶ける
追いかけるように 溢れ出す涙
混じり合う この切なさと 暖かい記憶
包み込んで ただ濡れてゆく 赤いマフラー


心の中に 刻み込まれた 幸せの景色
浮かんですぐに 消えてゆく あの笑顔
浮かんですぐに 途切れてく 優しい声
ほんとうに 思い出せる日は
いつかやってくるのかな

一人見上げる空 フワリ春の雪
街の灯りに 照らされて 落ちては溶ける
雪が止むまでは あなたとの景色
わたしらしく 上手に言えた 最後の言葉も
この街に 淡く溶けてく この春の雪も

想い出の 最後の写真 春の雪フワリ