卒業式も雪が降った

あの時の様な足跡をつけ

どう成るかわからない未来へと

僕らは並んでいく

静かに降る雪が

足跡を少しづつ

消していく

白い息が混ざり合い進む

あの時話したくだらない夢

思い出して笑ってしまう

君は不思議な事ばかりしていたから

みんなは気難しい奴みたいに言うけれど

僕は笑顔だけしか知らない

こんな別れ方
するなんて思わなかった

君が居なくなるなんて

僕の足跡だけが続く

一度にたくさんなくして

何もかもが変わってしまって

涙が溢れたけど

それでも
君の笑顔だけを思い出したんだ

あの時は悲しくて涙が流れたんだけど

いまは違う理由で涙を流しているんだ

すべてが消えていく

立ち止まると
足跡が
もう…消えていく

あれから何度も季節は巡って

春の桜 夏の雨
秋の雲 冬の雪

すべてが景色に溶けていく

白い息の様に消える

煙の様に掴めない

埃の様に目に入って
涙が溢れる

景色に溶けていく

立ち止まらず
足跡は続いて行く

故郷に舞う雪


白い息