(リン)
森を歩く(レン「森を歩く」)
森を歩く(レン「どこの森を?」)
ただただ歩く(レン「何故歩く?」)
静かに歩く(レン「どうして静かに?」)
(レン)
森を歩く(リン「森を歩く」)
どこの森を?(リン「そんなの知らない」)
何故歩く?(リン「知る訳ないじゃない」)
どうして静かに?(リン「何故教えなきゃいけないの?」)
(リン&レン)
少女は歩く
少年は見守る
あらどうしてかしら
いつまでたっても森から出れない
少女は走る
少年は見ている
あらあなた
出口を教えてくれない?と尋ねた
少年は黙り込む
少女はじっと待つ
ねえ教えてよ
少年はずっと口を閉ざしたまま
(リン)
森を走る(レン「何故走る?」)
永遠(とわ)に走る(レン「休まないの?」)
少女は尋ねた(レン「何を尋ねる?」)
出るにはどうすればいい?
(レン)
僕は見ている(リン「見ているだけなの?」)
じっと見ている(リン「何も言わずに」)
僕は答えた(リン「どうしたら?」)
そこらへんにあるんじゃない?
(リン&レン)
少女は探す
少年は見ている
ああ、馬鹿みたい
いつの間にか同じ場所
木に傷跡つける
道しるべにと
何故、どうして?
どこを見ても同じ傷跡
少年は語る
私への忠告を
「よく聞いてほしい」
「もう歩いちゃダメだ」
(リン)
歩く度に思い出す(レン「歩いちゃだめだよ」)
忌まわしい現実を(レン「ほら言ったのに」)
背中の傷跡が痛みを増す(レン「もう知らないよ」)
(リン&レン)
少女は叫ぶ
少年は見ている
ああ、もう出たくない
出たら傷がひらいてしまう!
叫ぶ少女に
見守る少年は
そっと手を伸ばす
「ここは楽園だよ」
少女は黙りこむ
「ここは楽園?」
「ここは君の望んだ世界」
ああ、そうだったの?
(リン)
辛い現実に目を背け
私は森で暮らす
永遠(とわ)に出られぬ楽園で
(レン)
僕は見ているだけ
少女を閉じ込めるしか
僕にはできなかった
(リン&レン)
楽園という名の覚めない悪夢
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