すくわれる恋があっても良い
と口癖のように繰り返す
君は猫だったね
雪を嫌い日溜まりを好み
好きな時に寄り添う君と
影を重ねていたあの頃
柔らかい髪に硝子のようにそっと
口づけたこと忘れない
すくわれる恋があっても良い
と寝言で繰り返す君は
まるで猫だったね
痛みを感じる僕じゃない
君の気まぐれが愛しくて
総て郷里の妹も
捨ててさえ善いと思ってた
すくわれる恋があっても良い
とうなされる君の
魔法が解けたあの日
痛みを感じる僕じゃない
君の苦しさが哀しくて
総て郷里の海さえも
忘れて愛せると思ってた
すくわれる恋があっても良い
と口癖のように繰り返す
君は猫のように死んだ
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