箱庭で眠る姫君
透明な天井
ガラスケースの中
どんな夢を見るの?

少女は街の中
一人 歩いていた
そして少女は一軒の
人形屋を見つけた

ほこりを被った店先
耽美なお人形
一目で引き込まれた少女は
店の扉を開く

幽かに響く オルゴール
辺り一面の人形
店の中は薄暗く少女は
恐怖からその場に立ち尽くす

黙って立っている少女に
店主が声をかける
「はじめまして、お姫様。
どうぞ ごゆっくり。」

そこにいた女は
「ここは私の店よ」と
少しだけ微笑んで
白い光を灯す

現れた人形の姿
細かい造形美
何かを訴えるような
命ある眼差し

幽かに聞こえる 言葉の群れ
辺り一面の人形
「助けてここから連れ出して」
少女はその場に跪く

意識を失った少女に
流れ込む女の言葉
「新しい人形はあなたにそっくりよ」

夢か幻か“悪夢”か
目を覚ました少女の場所
木枠に囲まれた狭いガラスケース

幽かに響く オルゴール
見覚えのある店の中に
整然と立ち並ぶ人形
少女もまたその1体で
動かない体 震わせて
届かない声を 振り絞る

微笑みの無い 人形

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硝子の箱庭

これも…思い付きです…

閲覧数:54

投稿日:2011/02/01 19:00:39

文字数:472文字

カテゴリ:歌詞

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