「ねぇ、ルキ。」
「んー?」
「今日何の日か知ってる?」
ソファーでゆっくりとくつろいでいるルキに声をかけた。
「えーっと……10月31日?」
ルキはテレビから目を離すことなく答えた。
私はその言葉に頭を横に振りながら答えた。
「私は日にちを聞いた訳じゃないの。何の日か聞いたの。」
「何の日?………ヒント頂戴。」
「仕方無いわね…。ヒントはカボチャ。」
「カボチャ?」
「そうカボチャ。」
「カボチャ…カボチャ…カボチャ………あ!ハロウィンだ、ハロウィン!」
ルキはバッと飛び起き、こちらを見た。
何か言いたげにじっと見つめて、
「ルカ、Trick or Treat!」
両手を突き出して、ハロウィンのお決まりの台詞を言った。
…まぁ、私から言い出したんだから、ちゃんとお菓子は持ってるけどね。
「はい、チョコレート。」
突き出された両手に、一口サイズのチョコレートを渡した。
……お菓子を渡したのに、何故かがっかりしているような気がする。
「え…手作りとかじゃないの?」
「バレンタインじゃないんだから、当たり前でしょ。」
溜め息混じりにそう言うと、ルキは不満気に口を尖らした。
「……………えー。」
「…何?文句あるの?」
「え、いや、別に…。」
「ならいいけど。……私からも『Trick or Treat』。」
ルキの目の前で両手をヒラヒラさせる。
ルキはチョコレートを食べる手を止めて固まった。
早くしろ、と睨むように見ると、慌ててポケットを探り始めた。
「……ないの?」
「ま、待って。」
一生懸命に探しているが見付からないようだ。
「……ないなら、これでいいわよ。」
「へ?」
私はルキの口の周りについたチョコレートを舐めた。
ルキは真っ赤な顔でカチコチに固まってしまった。
「ん、甘い。」
ニヤリと笑い、ルキを見る。
パクパクと口を動かしながら、何か言っているが、わからない。
「~っ!ら、来年は覚えてろ!!」
ルキはそう言うと、クッションに顔を押し付けてしまった。
「そうね、楽しみにしてるわ。」
私は笑いながら、ルキの隣に座った。
fin.
コメント1
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ご意見・ご感想
禀菟
ご意見・ご感想
甘い…甘いよ…
いや、これは素晴らしいと思う!!
ルキかわぇぇ(●´艸`)
2011/11/01 23:52:53