〈ここは魔界の城。可愛らしい少年の声が響く。〉
しず「ねえ魔王様、?」
今江「なんですか、?」
しず「これから、面白いことが起きますよ。」
今江「へ~。それは楽しみですねぇ。」
しず「はい。とても。」
――――――――――――
今江「しずくの感はよくあたるから。君もそう思いませんか?」
〈壁に寄り添う影がひとつ。言葉を発さない。〉
今江「だんまりですか、。まあそういうところも君の魅力なんですけどね。」
しず「ねーマスター。僕は~?」
今江「あっはっは。しずくもかわいいですよ。そしてかっこいい。」
しず「えへへ。ママに自慢してきてもいいですか、!?」
今江「いってらっしゃい。」
しず「はーい!」
今江「本当にかわいいですよ。その従順さ。ゾクゾクしますね。君もそう思いませんか?」
〈また言葉を発さずに。しかし、声は届いているようだ。〉
今江「まただんまりですか。。ま、別にいいんですけどね。君は特別です。低級ならば思わず潰してしまうところですよ。」
さえ「なぁ魔王様。こいつ本当に信じていいのかよ。」
今江「戯言を。大丈夫ですよ、この子は絶対に裏切らない。」
さえ「魔王様がそういうんなら、。。」
今江「まだ不服ですか?冴木。」
しず「怖いんですか?冴木さん。」
さえ「いやそんなんじゃねぇよ」
今江「おかえりなさいしずく。わたぼうしは何か言ってましたか?」
しず「よかったわねって褒めてくれました、!」
今江「それはよかったです」
しず「冴木さん、そんなに震えてるようじゃ僕がその地位、奪っちゃいますよ?」
さえ「うるせぇな。。」
今江「大丈夫ですよ冴木。私は貴方を信じています。私に忠誠を誓ってくれる限り。ですけどね。ふふ。」
――――――――――――
〈場所は変わり、ここは訓練場。〉
すみ「それでは私が審判を努めさせていただきます。」
れん「あ、よろしくお願いします。」
すみ「はい(ニコッ)。どちらかが気絶、また、戦闘不能とみなされた場合により試験終了とさせていただきます。準備はよろしいでしょうか。」
藪「あぁ。かかってこい。小僧よ。」
れん「は、はい、!」
すみ「それではこれより!バトルスタート!」
れん「では、いかせていただきます、!!」
藪「かかってきな。小僧。」
れん「はぁぁぁぁあ!!!」
藪「うーむ。筋は悪くない。」
れん「ありがとう、ございますっ!」
藪「でもまだまだだねぇ。隙だらけだぞ小僧。」
れん「なっ、!!!」
モフ「モォォォキュキュッ!!!(れんずあぶない!)」
藪「なんだと、!?」
〈れんずの危機に気づいたモフリンが防壁をはる。〉
藪「、。。。。面白い。」
れん「モフリン、!」
モフ「モキュ、モキュキュッ!(れんず。一緒に頑張ろう!)」
れん「そうだね、。頑張ろう、!」
――――――――――――
〈その頃おにぎりは。。〉
にぎ「あぁぁぁぁもおおおおあの子邪魔していないでしょうねえぇぇ!!!」
まむ「お。どうした?にぎたそ。大丈夫か?」
にぎ「あー!!!まむさぁぁんちょっと聞いてよおおお!!!」
しす「なになに?どうしたのにぎちゃん」
にぎ「あーーしすこさんもおお!!」
まむ「なんだなんだ。」
にぎ「れんずの背中にまだあいつくっついてたんだよおお!!あたしのれんずなのにい!!!!あたしは向こういけないのに!!!!もおおお!!!」
まむ「え。あいつって、」
にぎ「モフリンだよ!!」
しす「え!まじ、!??」
まむ「しすこ。これは管理不足だぞ。」
しす「ええええ!!!だって、あそこまで気に入るとは思わなくて、!」
にぎ「大丈夫かなぁぁあ。。失格とか嫌だよおお。れんず、ずっと頑張ってきたのに。。」
まむ「まぁ、大丈夫さ。なんとかなるって。」
にぎ「ほんと、?まむさん。」
まむ「あいつのことは俺がよく知ってる、!だから大丈夫!」
しす「そうそう!なんとかなるなる!」
まむ「お前が言うな。」
しす「ごめんなしゃい。」
にぎ「でもまむさんれんずの成長期、一緒じゃなかったじゃない。」
まむ「それを言うなって。」
にぎ「まー、大丈夫か!」
まむ「重く考えなくても大丈夫さ。」
にぎ「そうだね。ありがとまむさん」
しす「どういたしまして!」
まむ「だからお前が言うな。」
しす「ごめんなしゃい。」
―――――――――――――――
れん「はぁはぁ。。」
藪「どうした小僧!もうリタイアか!?」
モフ「モッキュ、。。(れんず、大丈夫、?)」
れん「大丈夫、だよ、。まだ、、まだぁぁぁあ!!」
藪「はっはっはっ!!そうこなくては!!」
れん「ふっっっっ!!!!」
藪「ここがあいとるぞ。」
れん「なにっ、!!」
モフ「モキュ、!!!(間に合わない、!)」
れん「ん゛あ゛あ゛、、あ。。。(倒れる)」
藪「すみれさん。」
すみ「あ、は、はい、!そこまで!!挑戦者が気絶したため、試験終了とさせていただきます、!!」
藪「お前さんはまだ青臭い。これからが楽しみだねぇ。」
――――――――――――
〈うっすらと声が聞こえる〉
すみ「もーー。マスターったらやりすぎですって」
藪「そうかい?本気で向かい打つのが漢ってもんよ」
すみ「マスター強いんですからあ。もー。」
藪「俺はもう若くないからだいぶ力は落ちたんじゃないかなぁ。」
すみ「まだ30代でしょー?まだまだ現役だって」
れん「あれ、、、、ここは。。」
すみ「あら、お目覚め?」
れん「え、?いったっっ、!?」
すみ「あーーもう、急に起きないでよ~。回復魔法かけたとはいえ、自然回復するのが早くなっただけなんだからー。」
れん「僕は、、。。っ、!!すみれさん!!試験は、!?」
すみ「終わりましたっ。れんずくんが気絶しちゃって強制終了よ。」
藪「しかし、お前さんの契約魔獣すごいねぇ。防壁をはれる能力を持つ魔獣は聞いたことがないなぁ。」
れん「あ、藪さん、。。あれでもさっき、マスターって。。」
すみ「あ、聞いてた?まー別に騙してたわけじゃないんだけどねー。マスター、自己紹介してください。」
藪「あぁ。そうだな。どうも、このギルドのマスターの藪だ。よろしくな、小僧。」
れん「へぁ、?ギル、マス、、??」
藪「あぁそうだ。」
れん「ここの、、?」
藪「あぁ。」
れん「えええええええええええ!?????」
〈続く〉
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