無色透明であること 変わらずここにあるもの
すべて大事にできるほど 僕ら万能じゃないもの
鮮明に思い出すほど 後悔に苛まれても
等身大でしか いられない
その時の自分がどんなで 足すも引くもできなくても
ただの一瞬も 途切れることはない
見て見ぬふりをしていた 「何となく」の隙間に
一縷の望みと 逃げ道を用意して
通せんぼした感情が 「どうしても」の物量で
誰かが気づけばいいな なんて
泣いた空を 包むようだ
何もないようで それでいて歪んだ景色
砥いだナイフを 突きつけて
あるはずのない感触で 血を流す
強く聡明であること 形の変わらないもの
易く手に入れられるよう 人は出来てはいないもの
無色透明であること 変わらずここにあるもの
すべて大事にできるほど 僕ら万能じゃないもの
矮小に映されるほど 壮大に着飾っても
等身大でしか いられない
今までは通じた言語で それとなく壁を感じても
声も聞けないよりは 悪くはない
見て見ぬふりをしていた それで良かったのに
子どものような期待の 危うさを軽視して
かくれんぼした感情が 「もういいよ」の残響で
誰にも探されない なんて
凪いだ風が 運ぶような
何もないようで 確かに震わせる熱さ
刻まれた皺を なぞって
あるはずのない結末を 星に願う
強く聡明であること 形の変わらないもの
易く手に入れられるよう 人は出来てはいないもの
無色透明であること 変わらずここにあるもの
すべて大事にできるほど 僕ら万能じゃないもの
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