彼女は知らない。

飢餓とは何か。

貧困とは何か。

苦痛とは――――――何か。



            それ故彼女は知らない。
       
            税金を上げられた国民はどうなるのか。
     
            罪なき人を殺すとはどんなことか。

            戦争を起こしてしまえばどうなるか。




知らなければいけないはずだったのだ。

しかし、大人達の勝手な都合で、

世界の美しいところだけを教えられた。

彼女もそんな世界を目指した。




            世界の汚いところは全て、顔のよく似た召使に

            押しつけられていた。




国民の苦労を全く知らない彼女は、

自分の良いように理想を目指し、

人々の悲痛な叫びをいっさい耳に入れず、

無理難題を押しつけ、

暴君王女・リンとして急速な成長を遂げた。






                     国は彼女のために、崩壊する。

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • 作者の氏名を表示して下さい

きいろ の はなし

結構前に創った文章ですが、あげときます

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閲覧数:316

投稿日:2009/07/06 22:23:31

文字数:446文字

カテゴリ:その他

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