悪魔の居る教会
「悪魔と二つの出会い」
「…マリリア…さん…?」
目の前に居る人は…天使でした。
「あ…う…あ…」
天使…悪魔が修道女なんてしてるって……そんな、此処に居る事でいずれは会う事は知っていました。
でも、突然すぎて私はどうすればいいか分かりませんでした。
「貴方、あの、人、娘?」
「あの人…お母さんの事を知ってるんですか?」
何で、天使が私のお母さんの事を?まさか…ばっせるべき対象とか、そういう風に思って…?
「私、知らない。…でも、リアレさん…知ってる…。貴方…母親…」
リアレさん、その人が…私のお母さんの事を…。
でも、私はいつか、その人に会った事がある気がする…。
「私のお母さん…」
「まだ、話す、時、違う。…いつか、話す」
いつかは、私のお母さんの事を…。
「あなたは、私を…認めてくれるのですか?こんな、悪魔なのに…」
「…貴方、良い人。それに、貴方、生きていられる、奇跡…頑張って生きる、人、私、好き」
生きていられるのが、奇跡…?
「どういう事ですか?マリリア様」
メイズィさんは私の言葉を代弁するかのようにマリリア様に尋ねました。
「…貴方、中…。反発、する、種族。混ざってる」
「…反発しあう種族が混ざってる…?」
「…詳しい、話、また、いつか…。私、貴方、気に入った」
そう言って、マリリア様は空を飛んで、何処かへ行きました。
「…"私"の真実に、少し…近付きました…」
「…ユキノさん?」
「私、自分が本当は何者か分からないんです。何で自分はこんな風に生きているのかな?と、今でも不思議に思うくらいで…」
「…私は、ユキノさんが何であろうと、私はついていきますよ」
「…メイズィさん」
「あ、ユキノーっ!」
遠くの方からクミ・ライの声が聞こえてきて、私はクミ・ライの方を向きました。そうすると…。
「ぎゃーっ!走らないでよっ!私が振り落とされるじゃあああああああああああああああああんっ!」
「…何だか、クミ・ライさんの手のひらから声が聞こえる気がするんですが…」
「…気のせいではないみたいですね…」
クミ・ライの手のひらには、何かが乗っていました。
「えっと、メイズィさん、ユキノ。この子はメイリィっていうんだけど…ちょっとした事情でこっちで預かってもらえないかな?って事になって…」
クミ・ライの説明によると、この子は機械で、初音ミク…というクミ・ライの素体にもなった機械が研究所という場所が爆発したときに圧縮されて小さくなってしまった…という事で、私やメイズィさんには信じがたい話でしたが、クミ・ライの居る世界はそんなものだとクミ・ライは言いました。
「で、いいかな?」
「…はい、私達は弱き物を守る修道女です」
「ちょっと、私は弱くない!」
「…でも、身長は10cmくらいですよね?」
メイズィさんにまで言われる始末でした。
続く
悪魔の居る教会第5節「悪魔と二つの出会い」
ふう、やっとマリリアさんとメイリィが…。
次は誰を出そうかな~。
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