【 初恋と言うにはあさましい 】



恋物語(ロマンス)に焦がれるのは それがフィクションだから
気が付いた時にはもう エンドロールで

勘違いと空回りと 軽はずみのイエス
赤裸々で初心な自分 さらけ出すのが怖くて

あらぬ場所へ転がりだす 悲劇喜劇交々
行方不明の一人称

初恋と言うには まして あさましい
一人芝居の幕切れに
涙なんて 似合わない
心には傘もさせないから
音を立てながら くずれ落ちる
空の両手 抱きしめた
二度目なんて もういらないや



人並みの恋くらいは できるフリして舞台(ステージ)
主役気取りキメたのに 奈落まで派手に落ちた

シナリオには 論外ない 八つ当たりのアドリブ
確信犯は脆く弱い

後悔と言うには それは美しい
極彩色のモザイク絵
足りなすぎる経験値 
上書きするほどリアルも無い
繰り返してゆく 瞼の奥
塗りつぶして 何もかも
神様でも 悪魔でもいいや


初めてのふたり 不器用な恋の物語
始まりも 終わりも 知るには早すぎたよ


初恋と言うには まして あさましい
一人芝居の幕切れに
涙なんて 似合わない
……のに、涙なんていらないのに
音を立てながら くずれ落ちる
空の両手 抱きしめた
二度目なんて もういらないや






ロマンスにこがれるのは それがフィクションだから
きがついたときにはもう エンドロールで

かんちがいと からまわりと かるはずみのイエス
せきららでウブなじぶん さらけだすのがこ わくて

あらぬばしょへ ころがりだす ひげききげき こもごも
ゆくえふめいの いちにんしょう

はつこいと(いう)には まして あさましい
ひとりしばいの まくぎれに
なみだなんて にあわない
こころには かさもさせないから
おとをたてながら くずれおちる
からのりょうて だきしめた
にどめなんて もういらないや


ひとなみのこいくらいは できるフリして ステージ
しゅやくきどり キメたのに ならく まではでにおちた

シナリオには ろんがいない やつあ たりのアドリブ
かくしんはんは もろくよわい

こうかいと(いう)には それは うつくしい
ごくさいしきの モザイクえ
たりな すぎる けいけんち うわがきするほどリアルもない
くりかえしてゆく まぶたのおく
ぬりつぶして なにもかも
かみさまでも あくまでも(いい)や


はじめてのふたり ぶきようなこいのものがたり
はじまりもー おわりも しるにははやすぎたよ


はつこいと(いう)には まして あさましい
ひとりしばいの まくぎれに
なみだなんて にあわない
のになみだ なんていらないのに
おとをたてながら くずれおちる
からのりょうて だきしめた
にどめなんて もういらないや

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • 作者の氏名を表示して下さい

初恋と言うにはあさましい【歌詞応募作】

歌詞募集をされていました、レモンさん作曲「【歌詞募集】切ない系デジタルポップ」への応募歌詞です。
楽曲はこちら。

https://piapro.jp/t/pLhy

あさましい恋の詩です。初恋に二度目なんてないのに。

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投稿日:2024/04/30 22:44:25

文字数:1,164文字

カテゴリ:歌詞

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