あらすじ
隣町でリンが偶然見てしまった、青いアイツと緑のアイツが一緒にいる所を見てしまった。そして、王女は緑の国を滅ぼせと命令した。
第七話
…やっと俺の気持ちにも、決着が着ける。
緑のアイツかリンか。
俺は……
リンを選ぶ。
俺は、短剣を腰に隠すと城を出発する。
廊下を歩いていると、リンが俺に抱きつく。
「私のワガママ、聞いてくれるの…?」
「もちろんだ。今、そのワガママ叶えてやる…俺の決着をつけるためにも…」
「んっ?なんか、言った?」
「なんでもねー。行って来る。」
「うん。」
俺は、緑の国の裏道で待つ事になった。
向こうを見れば、赤い炎が上がっていた。
緑の国が、崩れて行く…
すると、こちらへ足音が近づいてきた。
緑の2つ結び…あのドレス…緑のアイツだ…。
「お嬢さん。大丈夫ですか?もうすぐ、兵士が来て危ないんでさぁ、こちらへ。」
俺は、古びた布を被り緑のアイツを草むらに誘導する。
「レンくん。わかってるよ。」
緑のアイツは、俺を見つめながら言った。
「わかってたんだ。」
「うん。今から私殺されるんでしょ?」
「残念だが、そうなんだ。」
俺は、腰から短剣を取り出しアイツに向ける。
「レンくん。私ね?シナリオ通りの人生を生きてきた。だから、好きな人も付き合う人もみんなシナリオ通りだった。でもね…私の意志で、初めまして恋した。その人が…レンくん。あなただよ」
…お前、俺、そんな…。
「お前…俺全然そんな事、知らなかった。でも、俺はリンが好きなんだ。」
「うん。知ってる。ねぇ、レンくん。死ぬ前に、お願い聞いてくれる?」
短剣を握っている俺の手を、緑のアイツが手を重ねてギュウと握る。
「なんだ。」
「目をつぶって欲しいの」
…目をつぶる?
「逃げないから、目をつぶって。」
俺は、目をつぶる。
「レンくん。大好きだよ」
手が引かれて、グサッと言う音がした。
「うっ…」
小さく悲鳴が聞こえる。
チュッ
唇に柔らかい感覚が当たった。
目を開けると、崩れ落ちる緑のアイツがいた。
その顔は、満足そうに微笑んでいた。
胸が痛い。
俺の目から、大粒の涙が流れる。
リン…俺は、お前を選んで良かったんだよな?
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