歌詞・解説          
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1)
>手を翳し光を覗く 輝きの影の中の「prayer」
>壊れた機械の山、泣いていた私
>埋もれてたスピーカー、歌ってた
>This is NoiSe,This name is REQUIEM.

人のような挙動、溶鉱炉から見たときに
その機械人形は泣いているように見える。
まるで光を怖がるかのように、そう「祈る」ように。
(泣いているのは「ノイズ」の拡大表現、
 スピーカーの音も同じく「ノイズ」の拡大表現)


>「怖くはないよ、訳も無く溢れても」
>「捨てられて記憶を失えど、忘れないさ」
>「【誇り】刻んできたことは」

スピーカーは、人が人をあやす様に、なだめるかのように
言葉を発しているように「思えた」


>横たわり聴いていた ガラクタノイズ
>安らかに眠りに就いた

音が無くなれば世界は静まり返る。
その情景は眠っているかのようだ。


2)

>手を下ろし光を浴びた 煌めきの渦の中の「wisher」
>眠りの機械の森 スピーカーに告ぐ
>少しでも安らかに、眠ってと
>This is SoNg,SoNg name is REQUIEM

機械は崩れ、スピーカーは溶鉱炉に落ちていく。
明日を願うのは機械人形だろうか、スピーカーだろうか。
音がしなくなれば静かな場所に戻る。
機械はまるで眠っているかのよう。
そこで新しく「ノイズ」が発せられる。
機械人形はスピーカーに向けて何を言っているのだろうか?


>「待っているんだね、寂しさに負けないで」
>「新しい命の幸せを、はじめるため」
>「【希望】託した仲間達」

例えば、こんなことを言ってるのかもしれない。
それはスピーカーの為か、機械人形である自分の為か?


>横たわり聴いていた ガラクタたちは
>安らかな眠りに就いた

そしてもう一度音が途切れたときには
世界は静謐でつつまれる。
より安らかに眠るかのように。





3)
>手を溶かし光に触れた 瞬いた夢の中の「Singer」
>在りし日 スピーカーと導いた歌は
>朽ちていくガラクタの子守唄
>For the few JUNK,gaRakutA SoNg to Lullaby

機械人形も溶鉱炉に落ちていく。
光に「触れた」とき、それは激しく瞬いた。
その溶けていく音も「彼女」の「唄」だというのだろうか。

機械たちが歌うノイズとは、私たちに伝えたいことは
これを決して忘れてはならないという事。
遺恨でもない、断末魔でもなく、ほかを恨む事でもなければ
「死(消滅する)」ことの怖さと、
それを取り巻く周囲への気遣いと
本当の最後に安らかであれるか。
そのような事。


>「聴いているんだね、安らぎに満たされて」
>「朽ちて逝く想いの輝きに」
>導かれていけ、ガラクタノイズ

もういない機械人形は頭の中に語りかける。
「そう想い続けるため」に、「そう想わなければならない」から
音というたった一つの事象にも心を見出すことができるんだ。

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい
  • 作者の氏名を表示して下さい

【解説】ガラクタノイズ1.93

・ガラクタノイズ1.93
http://piapro.jp/content/e6uc8uaoegocp58s


解説を入れていくとこんな感じになります。
本当は解説=想像を制限するもの、と思っていたのですが
知人曰く「お前の詩、歌詞は説明無かったら殆ど理解できんよ」
と言われてしまい・・・

そういえば前投稿した歌詞も、
難解という指摘コメントをいただいているので
解説してみようと思います。


大事な、もう一つ考えて欲しいことがありますので追記。

一体『誰が』この情景を見ていたのか。ということ。
それも溶鉱炉に落ちて沈む所までを見届けていたのは...


それが在って、意図していることの〆となります。


このガラクタノイズという歌詞は、他の2,3と繋がっており
それら全てを纏めた一つの詩が存在し、構成されています。
直ぐに、とはいきませんが残り2つも順次投稿していければと思います。
(3は歌詞としてかなり未完成のまま投稿しちゃってありますが...汗)

閲覧数:132

投稿日:2009/07/13 07:30:18

文字数:1,294文字

カテゴリ:その他

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