天つ風吹き渡り永久(とこしえ)の沙汰も
やがて霞みゆく 夢を道連れにし


誰にも逢えず どこにも行けず
正しくもない 未来を告げる
誰にもなれず 季節は流れ
寂しさだけが 心を埋めた

閉じ込められた鳥のよう
羽ばたくことさえ許されず
幼き頃に見た夢も
抜け落ちてく

待ち侘びた年月(としつき)に須(すべか)らく翔(かけ)り
涙する、流れ去るあの人の声に


富などいらぬ 名誉もいらぬ
違(たが)わぬために 自由が欲しい
まるで二人の あの頃のよう
仲睦まじき 小さな二人

寒くて握るあなたの手
思い出させるは雪の音
静まり返る暗闇に
溶け込んでく

歯痒さに想い馳せ止め処なく遠い
重ねゆく永劫(えいえん)と別れゆく日々に


花びらが舞えば 近く蝉が鳴き
茸(たけ)の香り吹き 同じ冬が来る

待ち侘びた年月(としつき)に須(すべか)らく翔(かけ)り
涙する、流れ去るあの人の声

歯痒さに想い馳せ止め処なく遠い
重ねゆく永劫(えいえん)と別れゆく日々に


天つ風吹き渡り永久(とこしえ)の沙汰も
吹き荒(すさ)ぶ雪にまた抱かれては消えて

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい
  • 作者の氏名を表示して下さい

【応募作品】春夏秋祷

そぶ☆すた(PSY様の素敵な楽曲(http://piapro.jp/t/S56L)に歌詞をつけさせていただきました。

今回の作品、イメージとしては卑弥呼のような予言者。
時代としてはもう少し新しい位置を想像してますが、要は家柄によって縛られた少女のお話になっています。

子供の頃は階級など関係なく、まぁ少しぐらい離れていても貴族間なら遊べていた。
でも、だんだん大きくなるにつれて、顕著に身分を感じさせられることとなる。
二人は離ればなれ。

そして、年月は流れ、少年だった彼も今では働いており、その勤め先というのが少女だった彼女の家。
でも男性は無邪気だったあの頃を忘れ、女性はその頃のことしか知らず、女性は悲しくて・・・

とまぁそういう話になっているはずなんですが・・・(笑)
どうなんでしょう。難しいですね。

最後の『吹き荒ぶ雪にまた抱かれては消えて』がどうして『消えた』で終わらないかというと、彼女の寂しさはまだまだ続いていくからなんですよね。

そして、冒頭とサビはすべて(一応)繋がっている歌的なものを意識しています。
曲の最後で繰り返しが3回あったので、これは!と。
うまく作用していれば幸いです。

相も変わらず楽しく書けました!
素敵な楽曲に詞をつけるというのはやはり楽しいものです。

というわけで、wadatiでした!

閲覧数:189

投稿日:2011/02/19 05:34:46

文字数:476文字

カテゴリ:歌詞

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