A

なーんか、眠れないな。今日は。
明日の足音が耳の裏を打つたび、
うと、うと、してくるの、だけど。

なーんか、死んじゃいたいな。なんて、
何も考えていないまま言うよ。
しとしと降る雨を、聞いた?

B

風に揺れる木々は、水溜まりの波紋は、
見えないけれど、夜の街を空想した。
その街に君がきたんだ、ずぶ濡れで。

S

冬の雨はひどく鋭いから、
君の服を、その中の心ごと引き裂いた。
空を舞う切れ端が常夜灯に照らされて、
僕は、海の底に沈んでいく。

A

ユーリカ!伝えたいな、明日は。
今夜考えたことがたくさんあるんだ。
くだらないことばかり、だけど。

空疎な、微熱みたいな、愛は。
いっそ僕の手に吐き出してくれないか。
それから遊ぼうよ、夢で。

C

君と踊れ、踊れ、踊れば。
夜の街で。海の底で。月の裏で。ああ!
誰にも見つからないように、
この闇に言葉を隠すように。
きっと、積もり積もっていく、
透明な容(かたち)に沈みながら、
夜に微睡みながら。

S

幸せだと笑い合う夢を見た。
水を被って、その中で額だけ突き合わせて。
でもきっと幸せでも、
不幸せでもないような、明日。
虹が底から湧き出した。

A

なーんか、遊ぶ度に、君が、
君を言葉にする度に、
形は、鮮やかに崩れて、いくんだ。

酷い朝だなあ。

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まどろみながら

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投稿日:2018/10/31 16:01:08

文字数:568文字

カテゴリ:歌詞

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